残価設定型クレジットのデメリットの具体例

残価設定型クレジットは、月々の支払額を抑えられるというメリットだけを見ているととても魅力的なので、陰に隠れたデメリットが見えてきません。

例えば、フルローン5年60回払いで250万(利率5.0%)借りると月々47,000円程の支払ですが、残価設定型クレジットの利率4.0%で、100万残価指定して残りの150万を5年払いで考えると月々31,000円程で済みます。毎月16,000円も支払額が変わると、魅力的に感じます。

ただ、当たり前ですが5年後にまだ100万円の支払いが残る事はお忘れなく。

支払い方法 イメージ

5年後の選択肢は以下の3つです。

  1. 車を返す
  2. 100万円を一括で払う
  3. 100万円の再ローンを組む

1.を選ばず、2、3.を選ぶ方はデメリットが大きいように思います。

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5年後に100万一括で払うなら、フルローンの方が良い!

まず、2.の『100万を一括で払う』を選ぶ場合、その100万に対して、の後利息で支払額が膨らむことはありません。でも、ずっと100万円にも利息がかかり続けていることは分かりますよね?残価設定型は、最終支払日の支払いが異常に多いというだけのクレジット払いです。

今回の例の場合だと、250万の借入額のうち、100万円の残価にも利息が付いてるわけです。

今回フルローンは5%、残価設定型クレジットは4%として計算しましたが、総支払額は2万円くらい残価設定型の方が高いという結果になりました。フルローンも同じ4%で計算すると、9万円以上フルローンの方が総支払額が安くなります。

要するに、この9万某が5年間100万円の元本を残し続けてきた利息分と言えます。ですから、5年後に100万円を一括で払うつもりなら、フルローンを組んだ方がお得という事です。

再ローンを組むなら頭金を貯めませんか?

最初から5年後の残価分を再ローン組むと決めているなら、頭金を貯めた方が良いと思います。当然ですが、100万を2年、3年で支払う場合、更にそこに利息が付いてしまいます。

2年で4万、3年で6万も利息が増えてしまいます。

100万円の頭金が用意できれば、同じ150万を4%の利率で5年払いしたら月々27,000円程度です。総支払額でいうと20万円も安くなります。20万円はバカにできない額です。

再ローンを組むなら乗り換えるという選択肢も…

ここで再ローンを組むなら、乗り換えた方が良いように思います。そもそも残価設定型クレジットは、買い替えサイクルを早めて、自社で乗り換えてもらう為の施策です。だから通常のローンより金利が低く設定されています。

ですから、5年後の支払が済んだ時点で再ローンを組むくらいなら、同程度の負担で済む新車に乗り換えるならメリットは大きいと思います。新車登録から5年経って加速度的に値落ちが進む車に再びローンを組むくらいなら、その時担保された設定残価若しくは、下取りで手放して、新車に乗り換えれば資産価値の高い物を再び手に入れられます。

【まとめ】乗りつぶすつもりなら、利息が積み重なるだけです。

3年・5年サイクルで新車を乗り換えるなら、残価設定型クレジットは大いにメリットがあります。でも、3年・5年後に設定残価を支払う・再ローンを組むつもりなら、頭金を用意するか、利率の安い金融機関を探してフルローンを組む方が総支払額が減らせられます。

残価設定型クレジットの月々の支払額が安いという点だけを見ず、先々のカーライフプランを熟考したうえで支払方法を決めましょう。

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